本講座に入る前に知っておきたいプログラミングの基礎の基礎
http://www.nii.ac.jp/service/jmooc/hajimete/
プログラミング入門レベルで必要な基礎知識って
何かありますか?
そうですね、例えば変数と代入
四則演算と代入との組み合わせ
値の種類と配列について
内容を理解していると
この講座で教えていることが
分かりやすいと思います
それでは、ここからは各先生方に
それぞれの内容について
ご説明いただきたいと思います
はい
はじめてのP
変数と代入ってどういうことでしたっけ?
データを保存する仕組みですかね?
そうですね
変数というのはコンピュータが
数値や文字などのデータを記憶する領域
というようにお考えください
この変数には名前を付けることができて
例えば金額を表す変数でしたら
Moneyというような名前を付けると
わかりやすいですね
代入とは変数にデータを記憶させることになります
例えばもし今所持金が100円あるとお考えください
そういった場合はMoneyに100を代入する
というように呼びます
ここにコップと100円玉があります
コップが変数で
この100円玉がデータというようにお考え下さい
代入とは変数にデータを記憶させることですが
それはこの世界では
コップにお金を入れること
というように考えてください
つまり
Moneyに100を代入するということは
コップに100円玉を入れるということになります
なるほど
コップに100円玉を入れる
これをプログラムで書くときのことについて
考えてみましょう
多くのプログラミング言語では
イコール(=)を代入で表現します
イコールって普通数学なんかでは
こっちとこっちは等しいみたいなことで使いますけど
そうですね
プログラミングでは
例えば
money=100
というように書きます
これが
こっちとこっちが等しいという意味ではなくて
100をここの変数に入れるという意味なんですね
moneyに100という数値を代入する
記憶させるというのがこの意味になります
なるほど
逆に等しいというのを表現したいときは
=を2つ書きます
=を2つ?
例えば
50+50==と書くときは
2つ重ねるということですね
そうです、=を2つ並べます
そして100と
こうするとこの式が成り立つわけですね
他にも大小比較を書くことができて
>と<
これは数学と同じ記号を使います
書いてみますね
上に書きますね
100≧
あっこれじゃない
そうです
実は≧と書きたいときは
>を書いてから右に=を書くんです
そうですね
半角英数だと≧がないんですよね
そうですないんですよ
だからバラして書くんですね
並べて書くしかないということになります
この比較を使って
プログラミングではよく場合分けの処理を書きます
例えばif文とかfor文というもので
この条件の式を書くことがあります
それでは池澤さん何か
もしこうだったら何々をするというのを
if文を使って、ちょっと書いてみてください
if 持ってるお金が100円以上だったら
りんごを買う
そうですね
こんな感じですかね
こういう感じで
条件式をifのカッコ( )の中に書いて
それが成り立ったときは
例えばりんごを買うというような命令を
実行することができます
このifやforについては
week2で勉強することができます
楽しみですね
はい、楽しみにしていてください
はじめてのP
続いては
四則演算と代入の組み合わせということなんですけど
プログラミングって
普通に計算ができたりするんですか?
そうですね
100+100みたいな電卓でできる計算というのは
プログラムが凄く計算しやすいものです
なるほど
先ほどこのmoneyに100が入っていたんですけど
例えばここにある100円を
足したりすることができるんですか
はい、できます
足す場合はまず
moneyから値をとってきて
100と一緒に足します
計算した結果
100+100なので200になりますね
その200をいれてあげる
というような形になります
なるほど
先ほど教えてもらったプログラムで書くと
money=100+100ということですよね
こちらの100はあってますね
足し算を使っているのも凄くいいんですけれども
ここの値というのが
今、はじめ100だったので
この計算結果200で合ってるんですけれども
例えば、これに今200が入っています
それのときって、これじゃ計算できないですよね
確かに
これはもう100円が入っている前提ですね
そういうときは
moneyの値を使いたいんですよ
ということを書いてあげるために
ここの100ではなくて
moneyという変数を使います
なので
money=money+100
確かに
これだとmoneyに500円が入っていようと
600円が入っていようと
100円増えるという計算になりそうですね
なります
じゃあ、例えば今200円がmoneyに入っている状態で
money=money+100
というのを実行してみると
結果はどうなるでしょうか
これに100円を加えるので300ですよね
はい、moneyに300が
代入されるということで正解です
はじめてのP
続いては
値の種類と配列ということなんですが
はい、そうですね
これに種類があるということですか
さっきまでは100円が入っていたんですけど
そうですね
さっきまでmoneyという変数には
100とか300とか数字を覚えていました
でもですね
変数に覚えられるのは数字だけではないんです
例えばですね
この「こんにちは」とか
そういったメッセージを入れることもできます
あるいは
「こんにちは」を今度は「プログラミング」に
入れ替えるとか
そういうふうに
こういったキーワードを覚えるとか
挨拶を覚えるとか
そういったこともできます
そういう文字も覚えることができる
そうです
これを先ほどみたいに
プログラミングに直すと
ちょっとこれ、さっき文字が入っていたので
messageという名前にしますね
moneyではちょっとおかしいですもんね
messageという名前の変数に
代入のときには=を使う
プログラミングという文字を入れます
これで代入ができるかというとですね
残念ながらダメです
これは非常におしいんですけど
こうやって=プログラミングって書いてしまうと
変数の名前なのか、それとも文字列なのか
区別がつかなくなってしまうんですよ
今は日本語だったから良かったんですけど
例えばここに英語を書いたら
それが変数の名前なのか
例えばmessageに
moneyと入れたかったとするとですね
message=moneyと書いたときに
moneyの先ほどの変数の値を入れるのか
それともmoneyという文字列を入れるのか
それが区別がつかなくなってしまうんですね
先ほどmoneyに入ってた100を
入れてしまうみたいな可能性もあるわけですね
そこでですね、そういうのを区別するために
こういうときには
こことここにですね
” をつけるというふうにします
” をつけると
これは文字だっていうのがわかるわけですね
そうです
なるほど
こういった感じで変数には
いろんなデータの種類があるんですけど
こうやってですね
変数が覚えるデータの種類のことを
変数の型と呼びます
ということは
この入れ物に種類があるということですか
そうですね
この入れ物には文字列という型をもった入れ物である
そういった情報が実はついてきます
文字専用の入れ物ですよ
数字専用の入れ物ですよというのを
最初に決めておかなければいけない
そうです
型というのは本当にいろいろあって
例えば数字とか文字列を今紹介したんですけど
もう1つ、非常に特殊で便利な型としてですね
配列という型を紹介したいと思います
配列という型はちょっと特殊でですね
先ほどまでずっとコップ1個だったんですけど
コップがですね、増えます
こうやってですね、5つ並べると
これが例えば配列です
これが配列
これを1つの変数だと思うんですね
これが1つの箱
そうです、そうです
この5つで1つ
これが長さ5の配列です
1つの箱にくぎりが5個あるみたいな感じですか
そういう感じです
この配列はそれぞれに
違う値を入れられますので
例えば最初の箱に100を入れて
次にまた100を入れて
その次に200を入れて
次に100を入れて
最後に200を入れると
こういうふうにですね
長さ5の配列には5つの数字を覚える
そういったようなことができるんですね
なるほど、収納ボックスみたいな感じですね
区切りがあるような
正にそうです
これがなぜ便利かというとですね
こういうふうにしたときに例えば
じゃあこれを最初から1個目の場所は1月
次は2月・3月・4月・5月というふうにして
例えばお小遣いの残り残高を1つずつ覚えておくとか
そういうふうにすると
そんな感じですね
連続して数字で名前がつけられた箱
というものをゲットすることができるので
そうやって例えば
1月から5月みたいに
データを覚えることができて便利です
そうですね確かに、ひとつひとつだと
この名前をつけるのが
面倒くさいなと思っていたんですけど
こうやって5つで1つの箱があると
こういう名前を考えなくて良いということですね
そうですね
実はそれ以外にも
便利な点があるんですけど
そういったところはですね
week2で坂本先生が扱ってくれると
いうことなので
楽しみにしておきましょう
楽しみにしたいと思います
というわけで
今回はプログラミングの基礎知識として
変数と代入
そして四則演算と代入の組み合わせ
そして最後に値の種類と配列について
学びました
ありがとうございました