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学習指導要領(文部科学省教育課程課課長 合田哲雄):校内研修シリーズ №9

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校内研修シリーズ №9:学習指導要領
講師:文部科学省教育課程課課長 合田哲雄

この講義で使われている資料は下記ページの「関連資料ダウンロード」よりご覧いただけます。
http://www.nits.go.jp/materials/intramural/009.html

教職員支援機構のオンライン研修「校内研修シリーズ」では、各学校で実施する校内研修を60分と想定し、その中で活用できる20分程度の動画をお届けします。

20分程度の講義動画では、基礎理論、または理論的整理と考え方の提示を行っています
校内研修の始めに視聴し、そのあと、演習や発表を行うことで、校内研修のさらなる充実を図り、教員の資質能力の向上を目指します。

※映像の著作権は、教職員支援機構に帰属します。これらの映像を無断でダウンロードしたり、ダウンロードした映像を自組織のウェブサイトにアップロードしたりすることは、著作権の侵害となります。営利目的でなくても著作権の侵害となりますので、ご注意ください。

先生方 こんにちは 文部科学省 教育課程課長を致し て おり ます 合田 と 申し ます

この 映像 を ご覧 頂き まし て ありがとう ござい ます

文部 科学 省 は 平成 28 年 12 月 の 中央 教育 審議 会 の 答申 など を 踏まえ

平成 29 年 3 月 に 新しい

幼稚園教育要領

小中学校学習指導要領 を公示いたし まし た

本日は主としてこの新しい小中学校学習指導要領について

その具体的な内容の概要をご説明したいと思い ます

今回 の 改定 案 の 基本 的 な 方向 性 に つい て お 話 を し たい と 思い ます

学習 指導 要領 は

先生方 ご 存知 の 通り 概ね 10 年 に 1度 改定 さ れ て い ます が

前回 の 平成 20 年 改定 に おい て は ゆとり か 詰め込み か の 二 項 対立 を 乗り越え

各 教科 の 学び の 体系 性 を 回復 する と とも に 言語 活動 を 充実 さ せる こと に より

習得 活用 探求の学習サイクルの確立が図られました

今回の改定はこの前回 改訂の延長線上に

子供たち の 知識 の 理解 の 質 を いかに 高める か と いう こと に 真 正面 から 取り組む もの で あり ます

この よう な改訂の 考え 方 の 背景 と なっ て いる 社会 の 構造 的 な 変化 の 一 つ と し て

人工 知能AIの飛躍的な進化を挙げることができます

deep learning 革命と名付けられた進化の 中でAIが

自ら 知識 を 概念 的 に 理解 し思考 し 始め て いる と 言わ れ て い ます

その 中 で

学校 で 学ぶ こと に 意味 が なくなる の で は ない か

子供たちが 活躍 できる 職業 が なくなる の で は ない か と いっ た 不安 の 声 も よく 聞き ます

人工 知能 の 専門 家 など と 今回 様々 な 議論 を 行い まし た けれど も

むしろ 今回 この よう なAIの 飛躍的進化 の 中 で わが 国 の 学校 教育 の 強み が むしろ

明確 に なっ た の で は ない か と 言わ れ て い ます

日本 の 学校 教育 は 子供 たち に ただ 記憶させていただけ で は なく て

例えば 歴史 で 言え ば

歴史 を 因果関係 で 捉える

比較 で 捉える 相互作用で 捉える と いっ た よう な 固有 の もの の 見 方 考え 方 で

子供たちに 考え させる こと に よっ て

歴史 的 な 事実 を つなげ て 知識 を 概念 的 に 理解 さ せ て い まし た

deep learning 革命 と いわ れ て いる こと は 日本 の 学校 教育 が 行っ て き た こう いう 良 さ も

あらためて 明らか に し た と いう 風 に 言う こと が できる と 思い ます

またAI が どんな に 進化 し 思考 できる よう に なっ た と し て も

その思考の目的を与えることができるの は人間です

目的 の 良 さ

正しさ 美し さ を 判断 し たり 複雑 な 状況 変化 の 中 で

目的 を 再 構築したりする力 が 人間 の 最も 大きな 強み で あり この よう な 力 は

わが 国 の 学校 教育 が 理想 だ

建前 だ と 言わ れ ながら も

追い求め て き た もの と いえる でしょう

皆 で 学び合い 知識 や 経験 を 共有 する こと で 新しい 知恵 を 生み出す と いう 学校 教育 は

わが 国 の 学校 の お家芸 で あり ます

これからの時代 子供たちはただ 知識 を 積み上げ て 独占 を し て 誰 に も 渡さ ない と いう よう な 学び で は

通用いたし ませ ん

他人の頭の中にある知識やアイデアを活用してでも新しい

アイディアですとか納得解を生み出す力ということこそが

AIの 飛躍的進化 と 言わ れる 未来 社会 に おいて子供たち に 求め られる 力 だ と 思い ます

このような これ まで の 学校 教育 の 蓄積 を生かし て

子供 たち の 知識 の 理解 の 質 を 高める こと が 社会 の 構造 的 な 変化 の 中 で

切迫 感 を 持っ て 求め られ て いる と いう こと が できる と 思い ます

今回 の 改定

このような背景を持って子供たち の 知識 の 理解 の 質 を 高める と いう こと を 重点 に 置い ておりますが

今回 の 改定 に は 大きな 3 つ の ポイント が ある と 申し上げ て いい と 思い ます

その 第1は教科等の知識及び技能

思考力 判断力 表現力等

学びに向かう力 人間性等 と いう 3 つ の 柱 で 再 整理 し た こと で あり ます

例えば

中学校の理科において生物の体のつくり と はたらき

生命 の 連続 性 を 学ぶ こと は

これらについ て の 科学 的 な 知識 を 習得 し

観察 実験 など を 通じ て 生物 の 多様 性 に 気付き

規則 性 を 見出し たり 表現 し たり する 力 を 育成 する と とも に

科学 的 に 探究 する 態度 や 生命 を 尊重 し

自然 環境 の 保全 に 寄与 する 態度 を 涵養 する ため に 行わ れる もの で ある と

再整理 し て 規定 をいたしました

これ は これ まで 日本 の 学校 教育 の 先生方 が ただ 単に 知識 を 教える と いう だけ で は なく て

その 知識 を 使っ て 科学 的 に 考え て いこう です と か それ を 通し て

生命 の 大切 さ を しっかり と 認識 しよう と そう いう 指導 を なさっ て き た こと を

今回 指導 要領 の 中 で 目 に 見える 形 に し た と いう こと で あり ます

何 の ため に 学ぶ の か と いう 学習 の 意義を押さえること は 教科 書 など の

教材 の 改善 や

目の前の子供たちに応じた授業の創意工夫 改善にとって

もっとも大切なことであると言えようか と思います

大きな ポイント の2つ目は

主体的 対話的 で 深い 学び の 観点 から

これ まで の 教育 実践 の 蓄積 を 踏まえ て 事業 を 見直し 改善 する と いう 方向 性 を 打ち出し た こと です

これ は 小中学校においてこれまでと全く異なる指導方法を導入しなけれ ば なら ない と

浮足 立つ の で は なく

語彙を表現に生かす 社会的事象について資料に基づき考える

日常生活の文脈で数学を活用 する

観察 実験 を 通じ て 科学的 な 根拠 を もっ て思考する と いっ た

これ まで の 130 年間 に 及ぶ 我が 国 の 教育 実践 の 蓄積 を 若手 教員 に も しっかり と

受け継ぎ つつ

授業 を 工夫 改善 する こと を 求める もの で あり ます

今回 の 改定 に おい て は 当然 の こと ながら 具体 的 な 指導 方法

学習指導要領に規定するということはし ておりません

授業改善の視点としての主体的 対話的で 深い学び は

優れ た 教育 実践 の 普遍 的 な 要素 で あり いわば 当たり前 の こと と 申し上げる こと が できる でしょう

しかし

若い先生が増えて いわば教員の代替わりの時期の中で

この 当たり前 の こと を 確実 に 引き継ぎ

発展 さ せる こと が わが 国 の 教育 界 に とっ て 大きな 課題 で あり

今回の改定においてはその対応を重視 を し て い ます

この よう な 授業 改善 を 行う に あたっ て

総則 に おい て重視さ れ て いる の が それぞれ の 教科などの 固有 の 見 方 考え 方 で あり ます

我が国 の 学校教育 が 大事 に し て き た それぞれ の教科固有 の 見方 考え方 と は

例えば 先ほど 申し上げ まし たように

社会的事象 の 歴史的 な 見方 考え方 と は 歴史 を 因果関係 で 捉え たり 比較 や

相互 作用 で 考え たり する こと で あり

この よう な 歴史 的 な 見 方 考え 方 に 基づい て

何 を 契機 に

相互 の 関係 は どの よう に 変化 し て いっ た の か と いっ た 問い に 自分 なり に 考え

探求 する こと が 深い 学び に つながる と 思い ます

さらに見 方 考え 方 は

各 教科 など の学習 の 中 で 働く だけ で は なく

大人 に なっ て 生活 する に あたっ て も 重要 な 役割 を 果たし て い ます

例えば 私たち 日常 生活 に おい て

算数 数学 で 学んだ場合分け と いう 考え 方 を

使わない日はないと言ってもいいのでは ないでしょうか

今回 の 改定 に おい て は 学校 の 学び と 社会 を 架橋 し て いる この 見 方 考え 方 を

各 教科 など に おけ る 深い 学び の 鍵 と し て 位置 づけ て い ます

3 つ の 大きな ポイント の 最後 3 つ 目 は

カリキュラム マネジメント の確立で あり ます

教科など横断的な学習や

単元 など の 内容 や 時間 の まとまり の 中 で 習得 活用 探求 の バランス を 工夫 する ため に は

学校全体 と し て

教育内容 や 時間 の 適切 な配分

必要 な 人的 物的 体制 の 確保

実施 状況 に 基づく 改善 と いっ た

カリキュラム マネジメント が 不可欠 で あり 今回 の改訂に おい て この 点 を 明確 に いたし まし た

今 3 つ の ポイント を 申し上げ まし た けれど も

この ポイント を 踏まえ た 今回 の 改訂 に おけ る 具体 的 な 教育 内容 の 改善 に つい て

これ から 7 点 に わたっ て ご 説明 を し たい と いう ふう に 思っ て おり ます

なお 道徳 教育 に つき まし て は

新しい 学習 指導 要領 の 全面 実施 に 先立っ て

小 学校 は 平成 30 年度 から 中 学校 は 31 年度 から 特別 の 教科 と なり 教科 書 を 使い ながら

道徳的諸価値 を 自分 ごと と し て 理解 し

多面的 多角的 に 深く考えたり議論 し たりする

道徳教育 へ の 質的転換 を 図る こと と し て ます

それ で は 7 つ の 具体 的 な 改善 の ポイント です けれど も1つ目  第1は

国語教育 を 中心 と し た 言語能力 の 確実 な 育成 で あり ます

中央教育審議会 は テクスト あるいは 情報 の 理解 から

文章 や発話による表現へ という言語活動 の過程の中で

どの よう な 言語 に 関する 資質 能力 が 必要 な の か を 検討 の うえ

国語教育 の あり 方 を 審議いたし まし た

その 中 で も 特に

平成 28 年12 月 答申でも指摘 さ れ て いる よう に

情報 環境 や 家庭 環境 の 変化 の 中 で

子供たち の語彙の 質 と 量 の 違いが 差が出 て いる の で は ない か

差 が 生じ て いる の で は ない か

教科 書 の 文章 を 読み解け て い ない 子供も 少なく ない の で は ない か と いっ た 指摘 は

深刻 に 受け止める 必要 が あり ます

国語 に おい て は

話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと と いっ た 活動領域の 内容

構造 と 内容 の 把握

精査 解釈

考え 方の形成 表現

と いっ た 言語 活動 の 過程 を 意識 し て 再 構成 いたし まし た

また 小学校 低学年 から 発達 の 段階 に 応じ た語彙の

確実 な 習得

意見 と 根拠

具体 と 抽象を押さえて考える と いっ た 正確 な 理解 や 表現 に 必要 な 情報 の 扱い 方 を

国語 の 知識 技能 と し て 位置 付ける と とも に

学習 の 基盤 と し て の 各 教科 など に おけ る 言語活動 の 充実 を 図る こと と し て い ます

7つの 具体的 な改善の ポイントの2つ 目 は 理数教育 の 充実 で あり ます

前回 改定 に おい て 2 割 から 3 割 程度 授業時数 を 増加 し 充実 さ せ た

算数 数学 理科 の 内容 を 今回 も 維持 し た 上 で

日常生活から問題 を 見いだす 算数 数学 の 学習です と か

見通し を 持った 理科 に おけ る 観察 実験 など の 充実 に よっ て

さらに 学習 の 質 を 向上 さ せる こと と し て い ます

特に

必要 な データ を 収集 分析 し その 傾向 を 踏まえ て 課題 を 解決 する ため の

算数 数学に おけ る 統計教育 の 充実 や 理科 に おけ る

自然 災害 に 関する 内容 の 充実 など を 図っ て いる ところ で あり ます

具体 的 な 内容 の 3点目 の ポイント で あり ます が

わが国の伝統や文化に関する教育の充実 で あり ます

幼稚園においては正月は わらべ歌

伝統的 な 遊び など 我が国や地域 社会 に おけ る

さまざま な 文化 や 伝統 に親しむことを 重視 致し て おり ます

また 古典 など 我が国の言語文化

県内の主な文化 財 や 年中行事 の 理解

我が 国の郷土の音楽  和楽器 武道

和食 和服 など の 指導 の 充実 を 図っ て い ます

具体 的 な 改善 の ポイント を 第 4 点 目 で あり ます が 外国 語 教育 の 充実 で あり ます

英語 教育 に つい て は 今回 初めて

小 中 高校 一貫 し た 学び を 重視 し 各 段階 に おい て 聞く こと を 読む こと

話すこと やり取り

話すこと を 発表

そして 書くこと ごと に

設定した目標の

規定 を 致し まし た

この 一貫 し た 目標 の もと 小学校 に おい て 中学年 で 年間 35単位 時間 の 外国 語 活動

高学年で年間70単位時間の外国語科を 導入 致し ます

文部 科学 省 と し て

新しい 教材 の 整備

先生方 の 研修 の 充実

外部 人材 の 活用 など の 条件 整備 を 確実 に 行う こと と し て おり ます

なお 英語 教育 の 充実 に あたっ て は 国語 教育 と の 連携 を 図り

日本語の 特徴 や 良 さ に 気付く 指導 も 充実 を する こと に より国語に 関する資質 能力の伸長 も

重視 を し て いる ところ です

具体 的 な 改善 の 5 つ 目 の ポイント は 体験 活動 の重視で あり ます

今回の改定においては生命 の 有限性 や 自然 の 大切 さ

挑戦や他者との協働の 重要性 を 実感 する と いっ た 体験 活動 の 意義 を

総則 に おい て 明確 に 規定 を し 各 学校 に おけ る 積極 的 な 取り組み を 促し て い ます

第 6 点 目 で あり ます が 各 教科 など に おけ る 情報 活用 力 の 育成 で あり ます

体験活動 や 道徳科など に おけ る 情報モラルについての指導 を充実することと あいまって

コンピューター を 活用 し た 学習 活動 の 充実

小 学校 段階 に おけ る コンピューター で の 文字 入力 など の 習得 や

プログラミング 的 思考 の 育成 を 図る こと を 重視 し て い ます

特にプログラミング 的思考の 育成 に つい て は

小 学校 に おい て 総合 的 な 学習 の 時間

あるいは

正 多角 形 の 作図 など に おけ る 算数の学び

あるいは電気の性質や働きといった理科の学び と いっ た 各 教科 など で 取り組み

中 学校 で は 技術 家庭 科 の プログラミング に 関する 学習 を 充実 を し て い ます

具体的な改善の最後 第7番目でありますが

現代的な諸課題に対応するために求められる資質 能力 を

教科など横断的な視点で育成することの重視であります

例えば

主権 者 と し て 求め られる 資質 能力 の 育成

社会 の 構造 的 な 変化 へ の 対応

防災 安全教育

2020 年 オリンピック パラリンピック 東京 大会 へ の 対応

海洋 に 囲ま れ 多数 の 島 から なる 我が 国 の 国土 に 関する 指導 の 充実 など を 図っ て い ます

今7つに渡って具体 的 な 改善 の 方向 に つい て お 話 を さ せ て いただき まし た けれど も

今回の改訂におきましては初等中等教育の一貫した

学習 の 流れ と いう もの を 大事 に し て い ます

小学校入学当初に おける生活科を 中心 と し た スタート カリキュラム の 充実 など

幼稚園  幼児教育と小学校教育 幼少

小学校と中学校教育 小中 中学校と高等学校教育 中高 と いっ た

学校段階の間の円滑な接続について総則に規定をし重視をしているところであります

また

今回の改訂におきましては個々の子供たちへの

発達への支援というものを充実させる観点から

学級経営 や

生徒指導

キャリア教育 に つい て 小中学校 を 通じ て 総則 に 明記 を 致し まし た

またコンピューターや情報通信ネットワーク など を 活用 し た 個別学習 や グループ学習

繰り返し指導

学習内容の習熟の程度に応じた指導  補充的な学習や発展的な学習に取り組み

学習内容の確実な定着を図ることを重視しています

さらに

特別支援学級や通級による指導による個別 の指導計画などの全員作成

各教科などにおける学習上の困難に応じた指導の工夫

日本語の習得に困難がある児童生徒や不登校の児童生徒への教育課程

夜間その他の特別の課程に授業を行う過程このそれぞれにつきまして

小中学校の指導要領の総則に規定をいたしまして 小中学校において

一人一人 の個々の子供 たち の 状況 に 応じ て

どの よう な 支援 が 必要 な の か と いう こと を 体系 的 に 規定 を し た ところ で あり ます

このような今回の新しい学習指導要領でありますけれども

平成 29 年 3 月に

幼稚園教育要領

小中学校学習指導要領の全部を 改正 する 告示公示いたし まし た

幼稚園 は 平成 30 年度 から

小学校は30年度31年度にわたる移行措置期間を経て

32年度から新しい教育課程が全面実施をされます   

また中学校は30 年度 31 年度 32 年度 と

3 年間 に わたる 移行 措置 期間 の 後

33 年度 から 全面 実施 さ れる こと に なっ て い ます

また 特別支援学校 の 幼稚部 及び

小学部 中学部の学習指導要領 など に つき まし て も

小中学校学習指導要領 など と 一体 的 に 検討 を 行っ て おり

近く改定案 を 公表 する 予定 で あり ます

今回 の 学習指導要領 の 改定

それ に 伴 新しい

教育課程 の 実施 に あたっ て は

ただ 単に 学習指導要領 を 変えれ ば 実現 する と は 私 ども も 思っ て おり ませ ん

これ から 申し上げ ます 5 点 に わたる 条件整備 や 情報発信 を 一体 的 に 行う と いう こと が 必要 で あり

私 ども 文部 科学 省 と し て も 不 退転 の 決意 で 取り組み たい と 思っ て おり ます

その5点に わたる 条件整備 の 一 つ 目 で あり ます が

計画的 な 教職員定数 の 改善 など の 教育条件 や

運動部活動 ガイドライン の 策定 に よる 業務改善 で あり ます

特に

教職員定数 の 改善 に つい て は 文部科学省として省を 挙げ て 取り組む

平成 29 年度 予算 に

義務標準法 改正 に よる 一部の加配定員の 基礎定数化を 盛り込む こと に なり まし た

これは第7次定数改善計画を策定 し た 平成 13 年 以来

実に16 年 ぶり の 計画的 な 教職員定数 の 充実 で あり

加配定数 に つい て も 平成 29 年度 分 と し て

395 人 の 改善 と なっ て おり ます

今回 の 基礎 定数 化 に より 学校 に おい て 求め られ て いる

発達障害 や 日本語に課題 の ある子供たち に 対する 指導 の 充実

教員 の 質 の 向上 に つい て

中期的な見通しを持って対応できること になりました

学習指導要領 の 全面実施 に 向け て

先生方が一つ一つの授業改善やあるいは授業研究に しっかり と

取り組ん で いただく ため の 時間 を 確保 する ため の

条件整備 特に定数 改善や 業務改善 と いう こと に

しっかり と 引き続き 取り組ん で いき たい と いう ふう に 思っ て い ます

2 点 目

優れた教育実践の教材 指導案などを

教職員支援機構 など に 集約 共有化 し

各種研修 や 授業研究

授業準備 で 活用 できる よう に 提供 する と いっ た 支援 や 文部 科学 省 と し て の

積極的 な 情報発信 で あり ます

今回 の 改定 の 趣旨 背景 具体的 な 内容

優れた教育実践 の 具体的 な 素材 と いっ た もの も この 映像 も そう です けれど も

youtube等を 活用 し て

教員 の 先生方 全国 100万 人 の 教員 の 先生方 に 直接 発信 を し たい と いう ふう に 思っ て い ます

第 3 番 目 は

教科書 や 教材 の 改善 充実 で あり ます

授業改善のための教員の先生方の創意工夫を引き出す

教科書 や 教材 の あり 方 は 大変 重要 で あり ます

文部科学 省 と し て も 既に 中央教育審議会に おけ る

学習指導要領改定 の 審議状況 など に つい て

教科書会社 と 積極的 に 対話 を 進め て おり教科書の 改善 充実 を 期待 し て いる ところ で あり ます

4 番 目 で あり ます けれど も 先生方 教員 の 資質 能力 の 向上 の 為 の施策の 展開 で あり ます

平成 28 年 に 成立 し た 教育公務員特例法 など の 改正案 を 踏まえ

教員 に 求め られる 資質 能力 の 可視 化

目 に 見える 形 に みんな で 共有 し て いくこと で あり ます と か

先生方 の 研修 の 体系 化

教員研修 センター の 教職員支援機構 へ の 転換 など に よる 機能強化 を 図る こと と し て い ます

最後 に 5 番 目 で あり ます けれど も チーム と し て の 学校 の 実現 で あり ます

これ まで の よう に

校長先生 教頭先生 そして 教員 の 先生方 が だけ で 成り立っ て いる 学校 に

スクール カウンセラー など の 専門職 を 加え 学校全体 の 組織力 を 高め て いく こと が 必要 で あり

29 年度 予算 に も 関係 経費 を 計上 し て い ます

以上 が 今回の学習指導要領改定 の 概要 で あり ます

教育 は

教員 の 先生方 が 子ども たち に働きかける こと に よっ て

未来社会を創造する営みに他ならないと 思っ て い ます

子供たち の 知識 の 理解 の質を 高め

次 の 時代 を 切り開く 資質 能力 を 育成 する ため に

文部科学省は省を 挙げ て 一 つ 一 つ の 職務 に 誠心 誠意 取り組み

学校 や 先生方 を お 支え し たい と いう ふう に 思っ て おり ます

これ から も

先生方 と しっかり 対応 し ながら 子供たち の 力 を 育む ため に 全力 を 尽くし たい と 思っ て おり ます

どうぞ 引き続きよろしく お 願い 致し ます

最後 まで ご覧 いただき まし て ありがとう ござい まし た

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